アオ誕生までのお話

鮮明に思い出せるうちに書いてしまおう!ということで、今回は出産ストーリーです。

まず、私看護師なのですが、当の本人は病院に行くの大嫌いなんですね。あの独特の雰囲気とか、待ち時間が長い事とか、看護師さんに愛想振りまいて疲れてしまうこととか…
まぁそれは置いといて

日は遡ること2015年12月26日(予定日)、すでに推定体重2600g越えの大きな胎児を抱えて病院へ。
胎児心拍とお腹の張りを測定してもらうと、7分間隔くらいで定期的に張りが!しかし、全く痛くないし、本人はよく気づいていない(笑)
看護師さんや先生からは「おなか痛くない?これで痛かったら陣痛になると思うんだけどなー。子宮口も3センチくらい開いてるし。」とのこと。
結局、今週陣痛が来ないことを考え、来週まで陣痛来なかったら入院して促進剤使うねと言われました。同意書ももらい、その日は帰宅。
定期的に張りがきていると言われたため、ちょっとの張りでもすぐに陣痛と勘違いしてしまう始末。しかし待てど暮らせど陣痛は来ないのです。

12月30日、夜普段通りお風呂に入り、もう寝ようかなーというとき。私は今日1日気になったことを旦那さんへ相談します。
「なんかね、おりものが水っぽい気がする。でも明らかに量が増えたとかないし、様子見ようかな。えへ」病院には行きたくなかったんです…。
しかし旦那さんは「こら。ちゃんと病院に聞かんと自分たちじゃ分からんでしょ。」
ということで、すでに夜11:30でしたが勇気を出して電話をかけます。
そして案の定来てくださいと。ついでに入院セットも持ってきてねと言われたので、大荷物を持って病院へ向かいました。
リトマス紙のようなもので調べてもらうと、すごくうすーく羊水を示す反応が!どうも子宮底近くで破水(高位破水)しているとのことでした。緊急性はないのですが、定期的に来ている張りの事もあり、そのまま入院となりました。
「年明けまで出てこない気がするね。」と旦那さんと話しながらその日は眠りにつくことに。ちなみに時刻は12月31日0時頃。

「ん、痛い。なんか痛い。旦那さん、なんか痛いかも」急に現れた下腹部の鈍い痛み…
お正月休みに入った旦那さんは、病院嫌いな私のために泊まってくれていたので、急いで起こします。
時刻は0時30分。
「え、まじか!時間計ってみるか?」
「うん。アプリはとってある!」
ここで陣痛ログスタート。
なんと、陣痛は始まったばかりなのに、5分間隔!そんなことはないだろうと30分程様子を見ましたが、やはり4分〜6分間隔をうろうろしていたので、急いでナースコール。
初めてのことで慌てていた私は、早口に「陣痛5分間隔で来てます!」と伝えました。
すぐに看護師さんが来てくれましたが、「じゃぁ、もう少し様子みましょうね。また来ますね。」とすぐに部屋を出て行ってしまい、また不安が…。
それでも、両親学級で習ったことをせねばと、陣痛がないときはひたすら部屋の中をぐるぐる歩き、陣痛時はベッドに座り、天井を見ながら息をたくさん吸って口をすぼめながらゆーっくり吐いて、痛みをしのいでました。
陣痛の時のお腹の痛みって、お腹を強く下した時みたいな感じで…しょっちゅうトイレに行ってました(笑)何も出ないんですけどね。
腰もものすごく痛くて、旦那さんにひたすら撫でてもらって紛らわしてました。マッサージのときに手から伝わる熱が、俺も近くにいるから大丈夫って言ってくれてるみたいで、口で言ってくれるよりも心の支えになりましたね。

そうこうしているうちに2時になり、看護師さんが来てくれました。私の元気そうな顔を確認し色々測定し、まだこの部屋で大丈夫と言い帰って行きました。
早く産みたい…もうえらい…
だんだん弱気になっていきます。

3時30分頃、もう耐えられない!産みたい!その一心でナースコール。
「じゃぁLDRに移りましょうか。」
「はい!すぐに行きます!」
ということで部屋移動。陣痛がないときに歩いていたおかげで、移動が辛いとかはなかったのはとっても良かったです!
ベッドに上がり、お腹にいろいろ装置をつけ、子宮口を診てもらうと、「あ、もう子宮口9.5cmあいてる!」と驚かれました。頭も十分下がってきてて、幕もキンキンに張っていると!
これで生まれるのも時間の問題ーと気を許した瞬間、パンっ!破水しました。思わず力を入れてしまったのです…
もうこうなったら力むしかない!陣痛の波に合わせて力みますが、なかなか力が入らない。
両親学級で習った通り、背中は反らせずおへそを見る、目は閉じない、力む時は声を出さないというのをひたすら考えながらやっていました(笑)
頭がポンと出た時、看護師さん達が「大きい頭ー!」と言っていました。
しかしその後がなかなか進まない…どうも肩がつっかえて出てきてないとのこと。
だんだんと胎児の心拍が低下、60位まで下がってしまったので、私も酸素マスク10リットルで装着。私が力んだのと同時に先生が子宮底をボンっと押します。2回目でやっと出てきた我が子!3936gのとっても大きな子でした!
時刻は4時30分。初産の平均時間が10時間以上なのに、まさかのスピード出産!これはもう笑うしかない。

生まれてきてくれた嬉しさと、予想外の大きな子どもに涙よりも笑顔が溢れました。看護師さんや、先生も、大きな子だわーよく頑張ったねーそれにしても大きいわーと笑顔。旦那さんも笑顔。みーんな笑顔。
あー、頑張って良かったと、心から思いました。

体はズタボロ(会陰切開したのに子どもが大きすぎて膣内・会陰裂傷、出血1000mlでヘモグロビン6まで低下、耳に激痛、前日なぜか睡眠がとれず出産だったため丸2日寝れていない、その他もろもろ)、その後1ヶ月病院になんども通うことになりますが、1度だって出産が嫌だなんて思ったことはありません。
まぁ、さすがにまだ2人目のことは考えられませんが…

いやー、長々と書いてしまいました(笑)
1ヶ月たつと不思議なもので体調は元どおり!今ではダイエット!ダイエット!と騒いでおります。
今日もかわいい我が子!生まれてきくれて本当にありがとうね

おわり